危うく葬儀費用で借金!?親が亡くなった直後の「病院からの紹介」の恐ろしさ

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3年前、父が病院のベッドで息を引き取りました。 深夜の病室、まだ温もりの残る手を握りしめ、涙が止まらない私と母の後ろで、看護師さんが申し訳なさそうに声をかけてきました。
「あのう、お悲しみのところ大変恐縮ですが……ベッドの空きの関係もありますので、お父様を搬送する手配をしていただけますか?」
親が亡くなってから「数時間以内」に遺体をどこかへ移動させなければならない。 これは、経験した人にしか分からない本当に残酷な現実です。
私は何も考えていませんでした。「えっ、どうすればいいんですか?」と茫然とする私に、看護師さんは「よろしければ、提携している葬儀社さんを呼びましょうか?」と言ってくれました。
その時は「なんて親切なんだろう」と思いました。しかし、この「病院の紹介」こそが、私たちが危うく数百万円の借金地獄に陥りそうになった最大の落とし穴だったのです。
パニック状態の遺族に差し出された「300万円の請求書」
深夜1時、病院の裏口に現れた葬儀社の男性は、とても丁寧で物腰の柔らかい方でした。 手際よく父を寝台車に乗せ、実家の和室へ安置してくれました。そこで、一息つく間もなく男性は分厚いパンフレットを取り出しました。
「では、お葬式の打ち合わせをいたしましょう」
私たちは、深い悲しみと深夜の極度の寝不足で、完全に思考停止状態に陥っていました。 「お父様の社会的地位から言えば、これくらいの祭壇が相応しい」「棺はこちらの高級なものが皆さんに選ばれています」……。
言われるがままに「はい、ではそれで」と頷き続け、最後に出された見積書を見て、私は思わず息を呑みました。
「え、お葬式って……300万円もかかるんですか!?」
相場を知らないことの恐怖
後になって分かったことですが、一般的な家族葬の相場は「100万円〜150万円」程度です。300万円というのは、何十人もの参列者を呼ぶ大規模な一般葬か、あるいは不当に高いオプションが上乗せされたボッタクリ価格に近いものでした。
私はハッと我に返り、「申し訳ありません、一度家族だけで話し合います」と契約を一旦保留にしました。(それでも安置料などの実費はしっかり請求されましたが)。
もしあの時、言われるがままにサインをしていたら、父の少ない預金では全く足りず、私たちが借金を背負って葬儀代を払うことになっていたかもしれません。
ちょっと話がそれますが、後日、同じ経験をした知人の話を聞いたら「うちは言われるままにサインしちゃって、あとから後悔した」と言っていました。このパターン、本当に多いんです。深夜に冷静な判断なんてできるはずがないのに、その場で契約を求められるシステム自体に問題があると私は思っています。
葬儀トラブルを防ぐただ一つの方法:生前見積もり
この強烈なヒヤリハットを通して、私は確信しました。 「親の葬儀について『元気なうちから話し合っておくこと(事前準備)』は、最大の親孝行である」と。
「親が死んだ時のことなんて縁起でもないから考えられない!」 その気持ちは痛いほど分かります。(親への終活の切り出し方で悩む方は、こちらの記事 も併せてお読みくださいね)
しかし、親が亡くなった直後のあの極限状態・パニックの中で、数時間で数百万円の買い物の決断を迫られる方が、よっぽど非人間的で残酷なんです。
事前見積もりがあるだけで世界が変わる
親が元気なうちに、複数の葬儀社から「生前見積もり(事前見積もり)」を取っておいてください。
まず一番大きいのが、極限状態で「比較検討」しなくて済むこと。あらかじめA社にお願いすると決めておけば、病院で「提携の葬儀社を呼びますか?」と聞かれても、「いいえ、決まっているところがあります」と堂々と断れます。
それから、冷静な時に判断できるのも助かります。「お坊さんを呼ぶか(読経)」「花祭壇はどれくらいの大きさか」「参列者は何人想定か」を、親本人と一緒に時間をかけて決められるんですよね。あなたのご家庭では、こういう話、できそうですか?
そして何より、費用の工面ができること。「あ、家族葬でこれくらいの規模ならざっと120万か」と相場がわかっていれば、子どもたちへの心理的・経済的重圧は格段に下がります。
パンフレットを取り寄せるだけでもOK
「とりあえず、どんな葬儀社があるのか、いくらくらいかかるのか比較しておきたい」
そんな時は、一件ずつ葬儀社に電話をかけるのではなく、希望の条件を入力するだけで、複数の優良な葬儀社から見積もりやパンフレットを一括で取り寄せられるサービスが便利ですよ。
親が亡くなる瞬間を想像して準備をするのは、どうしても心が痛む作業です。 でも、遺された私たちが「お父さんらしい、素敵なお葬式で送り出してあげられたね」と、心からの笑顔と涙でお見送りができるようになるためにも、冷静な今のうちに「相場を知る」という第一歩を踏み出してくださいね。

この記事を書いた人:田中美智子
54歳、東京在住のパート主婦。3年前に父を亡くし、遺産相続と実家の片付けで大苦戦。「同じ後悔を他の人にしてほしくない」という思いで、等身大の終活情報をお届けしています。